1598年、江原道。大嵐のあと海岸に打ち上げられた人魚のセファ。セファを捕まえた商人のヤンは、人魚から取れる上等な油を狙うが、新しく赴任してきた県令のタムリョンは人魚を哀れみ、ヤンの不正を見逃す代わりに、人魚を海に放すように命じる。時はたち、現代のソウル。タムリョンは、世界を股にかける詐欺師、ジュンジェに生まれ変わっていた。ある日、スペインのホテルの部屋で、ジュンジェは見知らぬ女性が侵入しているのを発見。彼女が身につけたブレスレットが破格に高価な骨董品と知ったジュンジェは、それを奪うべく親しくなる。人魚とは知らず、ピュアな彼女をシムチョンと名付け、心を開き始めたジュンジェ。だが、彼はシムチョンによって記憶を消されてしまう。3か月後、ソウルに戻ったジュンジェの前に、シムチョンが現れる。