建設会社でエンジニアとして働くドンフンには、会社をクビになり事業に失敗して借金を抱えた兄サンフンと、売れない映画監督の弟ギフンがいる。大企業に勤めるドンフンだけが頼りの母親のことを思い、左遷されても彼は黙々と仕事をしていた。ある日、ドンフンに賄賂と思われる高額の商品券が届き、とっさに机の引き出しにしまう姿を派遣社員のジアンが目撃。闇金業者グァンイルの執拗な取り立てに追われ、祖母の介護施設の費用も払えず、昼も夜も働き詰めのジアンは、商品券を盗み出し、グァンイルへの返済に充てようとする。結局、商品券をゴミ箱に捨てたジアンのおかげで、賄賂の疑いが晴れたドンフンは彼女に感謝する。だが、ジアンはドンフンの妻ユニと不倫している社長のジュニョンと取り引きして、高額の報酬でドンフンを陥れることを約束していた。ドンフンの携帯電話を通して盗聴を始めたジアンは、いつの間にか彼の温かな心に癒やされていく。