両班(ヤンバン)の父をもつものの、母が官妓出身の側妻であったために、将来の道を閉ざされていた青年ホ・ジュン。自堕落な日々を過ごしていたところ、ある大きな事件を起こしてしまう。父の計らいで母と共に山陰(サヌム)地方へ逃亡したホ・ジュンは、そこで彼の人生を変える1人の男と出会う。その名はユ・ウィテ。山陰ではその名を知らぬ者はいないほどの名医で、ユ・ウィテの医院には、毎日患者が押し寄せていた。ホ・ジュンは、ユ・ウィテの下で医術の修行をし、医師になることを決意。さまざまな困難に遭遇しながらも、それらをチャンスに変えて医師として知識と心構えを身につけていく。ユ・ウィテに弟子入りして数年が経った頃、師匠ユ・ウィテの体が病に侵される。死が目前に迫っていることを悟ったユ・ウィテは、大きな決断を下す。「私の遺体を解剖しろ」と弟子ホ・ジュンに言い残し、自らの命を絶ってしまう。敬愛する師匠の死を乗り越え、さらに医術の道を邁進するホ・ジュンは、宮中の医療機関である内医院(ネイウォン)の医官を目指し、科挙を受けるべく漢陽(ハニャン)を目指す。