ならず者のガンホは双子の兄スホに劣等感を抱きながら生きてきた。前科5犯の自分に比べ、スホは成績トップでストレートに判事になり、優秀かつ冷徹な判断を下すことから周囲に「コンピューター判事」と言われるほどの切れ者。社会のはみ出し者として明日をも知れない人生を生きる自分とは住む世界が違ってしまったと思うばかりだった。刑期を終えて出所したガンホは、兄の人生の邪魔をするなと邪見にする母親の忠告を無視してスホの元へと向かうが、兄に会うことはできなかった。実はこの時、スホは何者かに拉致された後だったのだ。だが偶然が重なり、その場にいたガンホはスホと勘違いされ、そのまま兄の身代わりで判事として法廷に立つことになるのだが......。