1762年。時の国王・英祖は、怒りに震えながら息子の思悼世子から世子の身分を剥奪し、米びつに閉じ込めよと命令を下す。その晩、父である世子が閉じ込められている建物へ向かったサンは、女官見習いのソンヨン、内侍になるための去勢が怖くなって脱走を図っていた少年テスと運命的な出会いをする。どうしても父を助け出したいサンは、父が王に見せろと言った絵を見つけ出し、ソンヨンと共に市場視察に行った英祖の元へ。しかし、そこへ世子が餓死したとの知らせが入る。宮廷に戻ったサンに、母のヘビンホン氏は勝手な行動をしたことを国王に謝れと諭すが、サンはそれを断る。そして、「必ず偉い王になって、亡くなった父を喜ばせたい」と誓うのだった。一方、王権の強化と改革を断行しようとする英祖には、朝廷内の敵も多く、王やサンの周りにはいつも、暗殺や計略の匂いが立ち込めていた。王の娘の和緩は、容姿にしたフギョムに王位を継がせようと企んでおり、貞純王妃も怪しい密会を続けていた。やがて20歳になったサンは、ある晩、宮中で刺客に暗殺されそうになり......。