妻のソニョンが突然亡くなり、二男二女を男手ひとつで育てるサンチョル。ソニョンの四十九日の法要を済ませたある日、一家の元に家政婦のボンニョがやってきた。料理屋折り紙が得意なボンニョを子供たちは徐々に慕うようになる。しかし、ボンニョは笑顔をまったく見せず、「承知しました」とロボットのように答えるばかり。いぶかしんだサンチョルが家政婦紹介所に尋ねると、担当者は「ボンニョは言われたことなら殺人でも、何でもする」と言う。ある日、サンチョルのポケットに入っていたソニョンの遺書を、ボンニョが発見。実はソニョンの死はサンチョルの不倫が原因の自殺であることを、ボンニョとサンチョルの会話から長女のハンギョルが知ってしまう。父親に対して激しい怒りを抱いたハンギョルは、ボンニョに「父の会社でビラをまき、不倫をバラしてほしい」と頼む。不貞は社内に広まり、サンチョルは降格。父に対するあてつけに外泊する長女、父を罵倒する長男。子供たちは家を出て行き、家庭は崩壊していく。